2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

彼岸の蝶

黄色い朝鮮朝顔の花が下を向いてアスファルトの道路すれすれに揺れている。ソシアルダンスのスカートのようで、古いワルツのリズムに乗っているのだが、曲名は何だったか。。 低くなった陽射しに射られた青い銀杏の実がこぼれている雑草の茂る地面すれすれの…

奇妙な眠り

眠りが足りなかったせいか、食後、すとんと穴に落ちる様に眠りに落ちた。そのこと自体はよくあることなのだが、さっきのは不慮の事故にあったような後遺症が残っていて、不快なのである。ほんの小一時間眠っていたにすぎないのだが、落ちた時の衝撃で何処か…

秋めきて

軒先を トンボに取られて 所在無く 本でも読むか 糸を繰るか 一寸庭の世話をしようと出てみると、午前中、如雨露の先に止まっていた赤蜻蛉が向きを変えただけでまだそこにいた。今日は外の用は無しだな。蜻蛉にしたって、朝には、天気もいいし思いっきり青空…

お題はどぜう

遠く富士の山影が沈む夕日を背景に浮かび上がる。開け放たれた窓に向かい祖母が背中をこごめて熱心に何かこさえている。 まな板の隅に生きたどぜうの頭を釘で打ち付け、鯵切の根元を持って、切っ先で腹を裂き内臓と中骨を除き頭を落とす。どぜうは我が身に起…

観劇

日比谷の帝劇が百周年を迎えたということで、先週あたりテレビで劇場中継とかやっていて少し見た。 帝劇で何を見たかな。何か見ているのだけれどあまり多くはない。スポンサーの祖母が、ここの出し物をあまり好まなかった所為もある。舞台が大きすぎて細かい…