ばんから

何時もはいているズック靴がだいぶくたびれてきたので本日新調した。同じものなのであるが黒のズックなので新しいとまるで違った靴のようだ。しかし新しいのを履いて出るのには勇気がいる。何度か足慣らしをしてからでないといくらズックであっても気恥ずかしい気分があって落ち着かない。真っ白な新しい上履きが厭でわざと汚して一度くらいは洗わないと落ち着かなかったように
ばんからのばんは野蛮の蛮と書き、風采・言動が粗野なことを言うけれど、私としてはこれはこだわりであってお洒落のつもりなのだ。学生であった父が真新しい角帽を天ぷらにしたというのも同じ感覚なのじゃないだろうかな。