キュウリ

うっとおしいのだけれど風邪に甘えて早三週間。直らないなら付き合っちゃえ的決断!
すると気づかぬ間に直っているかもしれない。。。微熱にぼやけた頭が考え出すことだからともいえるし。。まともであったこともないくせに!だ。

暑くなると夕餉の御付を余分に作り余らせた少しを冷蔵庫で冷やしておき朝食に頂く。暑苦しい夜明けの目覚ましにはもってこいだ。具材で特に好きなのが胡瓜で、聞くと大概の人は怪訝な顔をするけれど薬味に茗荷を入れた冷たい胡瓜のお付けを頂くと朝の一時今日はいい日!と思えるから不思議だ。もともと前世河童かと思うほど瓜系の野菜が好きで、包丁を入れた時の香りは格別。南瓜などは其れに甘さが加わりなんともいえない。近頃流行のアロマオイルなどに無いのが不思議に思える。
幼いとき外で遊びすぎて熱射病になった時祖母がへぼ胡瓜を摩り下ろし足を冷やしてくれた。「胡瓜はね熱を取るんだよ」。気持ちが良くて何時までも金盥に足をつけていたことを思い出す。体の熱が嘘のように足からぬけてゆくようだった。へぼ胡瓜と言うのは育ちすぎて食べるには向かない胡瓜で昔は路地物が多く出回るこれからの季節一盛りいくらの胡瓜の中に一本か二本混じっていた。
三本百円で安く買ったにしても今はもったいなくてできないから胡瓜のおみお付けは夏場の理にも適う一品である。