梅酢

梅は漬けないが毎日の料理に梅酢をよく使う。梅干を扱う漬物屋の隅に醤油のペットボトルに詰められた梅酢が一本百円で売られているのを見つけたのがきっかけだった。薄紅色のにごった塩分のきついこの液体を如何扱うか試行錯誤すること一年余り、今や寿司酢に欠かせず酢の物に応用し、家の塩消費量を激減させる欠くことのできない調味料になっている。
梅干を漬け込む際、始めの塩漬けで梅の実から染み出る酸味の強い液体が梅酢で、白梅酢、紫蘇を加えた赤梅酢などあり、そのまま生姜や茗荷をつけることも出来るが、健康食の呼び声高い梅の最初の滴を余さず活用しない手はない!
考え出した使い方は甘酢を作るだけなのだが、いつも目分量なので試しにガラスの軽量カップで計りながら作ってみた。半カップの梅酢が一カップになるまで砂糖を溶かし込む。腐るものではないので一時に拵えておけば重宝する。寿司酢は使うときに打つ量をとり生姜の微塵昆布茶を少量加える。酢の物にはそのまま適宜用いている。