七草

春日野の 今日の七草 これならで 君をとう日は いつぞともなし  赤染衛門
七草摘みはきっと楽しい行楽であったろう。華やいだ趣を感じる。夕餉に粥はないだろうと思って、すずしろご飯を炊いた。大根飯である。信州の友人から送ってもらった取って置きの大根でもって取っときの米を使って。
春を待ちわびる気持と、粥神事などの年始行事が結びついた催しなのだと思うが、年の始めに健康で良い年を願う気持は古今東西変わらぬものなのだろう。一寸あやかって献立に加えてみたが思いのほか旨かった。よい年が送れますように。