秋晴れ

雲一つなく完璧に晴れ渡った空。完璧のペキを碧に置き換えたくなるような藍に近い空の色。目を凝らせば星が透けて見える。
心のうちに問いかけるような寒さで、咽喉元にぐっと痛みのようなものが走り、物が凍る寒さに対してなのか物思う季節に対してなのか、背筋にカチッと火花が散って身構える。こんな日は。