毎年繰り返されるクリスマスディナーに思った

骨付き鶏足を、ここ数年来続いているコックオーヴァンにするつもりでいたのだが、今年はヴィネガーとワインで下味をしてオーヴンで焼く調理法に変えてみた。ところが初めての料理であるにも関わらず目新しさが皆無なのである。
それはきっとイメージに添って丹念に準備をするからなのだとおもう。手間暇かけて炒めて焼いて漬け込んで、息が詰まるくらいこれでもかってイメージに添おうとする。結果、野菜は、肉は、旨味を凝縮して、こくと旨味を得るのに変えて個性を失う。この日の食卓の内容は目新しさなんか如何でもよくって、準備をし整えることに尽きるのではないだろうか。