念願の灰来る

何種類かの浄水システムを用いているのだが、手持ちの一番大きな鍋に水を汲み、数本の炭を入れて浄化しているのがあって、主に野菜などを蒸かすとか、卵を茹でたりするのに使っている。炭はウバメガシの炭で、入浴用に愛用している木酢酢のおまけでついてきたのが始まりで、それが結構たまった。いずれ小さな火鉢でも買って冬の楽しみにするつもりでいたのだが、このほどおぜん立てが整って本日芽出度く火入れの運びと相成った次第。
火はおきたが熾し足りなかった所為か束の間数十分であえなく鎮火した模様。それでもじんわりと暖かな炭の熱を味わえたのだった。この冬は火を操るむつかしさを楽しむ。


叩き合わせると金属的な甲高い音を響かせる光沢のある炭にやっと遷った火の色は見えるか見えないか程の暗い赤。くすんで 紅く なお発光する その色の 鼓動するがごとくの燃えっぷりと言ったらそりゃぁきれいなものだった。