日増しに

勘三郎が亡くなった。先代も知っていて好きだった。
いくらなんでもという酷い赤ら顔の作りの酔った坊主の踊りに 「この人は、きれいなこしらえじゃないのが似合うねぇ」 先代と今の、二人の勘三郎の同じ所作を観て、祖母が同じことを言っていたことを思い出したりしている。よく似ている親子だった。やっと勘三郎の名が今に追いついたのに。じんわり亡くなったということが響いてきて、悲しみがじんわりとやってくる。この人の芸のよう