天青色

日曜美術館『幻の青磁千年の謎』から
雨過天晴雲破處(うかてんせいくもやぶるるところ)の蒼を求めた北宋の皇帝徽宗の青は今現在も追求し続けられている夢の青 天青色と呼ばれる
その色彩を帯びた器 汝窯青磁が最近23億円という値段で取引されたらしい。 人を狂わすその色はいかなる色なのか
緑も青なのは東洋独特なのだろうか。青磁と呼ばれる器の色は薄いブルーから苔色の緑までと幅広くを網羅する。
徽宗は玉石の青を青磁の色に求めたという。玉の中でも代表的な翡翠は宝石ではないが温かみのある美しい石で中国で古来から珍重され続けた。
昼間、中華街の裏路地を歩くと見かけた豆の鞘を剝く纏足の老婆の耳に光る翡翠のピアスは深山の沼の色。憧れの色だった。
徽宗という人は芸術にうつつを抜かして皇帝としては優秀とは言えない人物だったといわれているが、痩金体という繊細で美しい書体を考案した人物である。
優れた美意識の持ち主が唯愚かであったとは信じがたい。確かな証拠がないにもかかわらずあたかも真実のように歴史に止めつけられた価値観が今は徐々に解けてきていて、別の見解も出てきていると聞いた。 


今を生きる人は、確かな証拠がないにもかかわらず、目先の事件を決めつけて、あたかも真実のように語る(報道する)危険に恐れを抱かないのだろうか。生きている者の責任をもっとよく考えるべきだろう。我々は歴史を作っているのだという責任を

とんじゃったな。。。