馬鹿と阿呆が亡くなる日

散歩コースの河にアホウドリの群れがいて鯉とパンの耳を奪い合っている光景を良く目にする。海が近いのだなとこのふてぶてしい鳥の所為で思う。何処にでもいる鳩も参戦するのだが、アホウドリの顔色を伺いながらでおずおずしているのが気味がいい。鳩よりもいくぶん大きめだが重量感があり、良く飛べるなと思うくらい重そうである。何故アホウドリというのかというと泣き声がアホウといっているように聞こえるからだという。海を見ながら思いに沈む者の耳には確かにアホウと聞こえたに違いないのだ。旨い中華喰ってとっとと帰る気にさせる鳴き声だったのではないだろうか。。。アッホー

馬鹿といえばばか貝。寿司ネタで言うと青柳か小柱。あのオレンジ色は雲丹に負けない。小柱は天婦羅の方が好みだが好物で、海の上を漂っているところを船から拾い、塩で洗って喰わせて貰った時の味は無上に旨かった記憶を持つ。ばか貝のばかの由来は何時も警戒心無く口を開いたままなのをいうというのは間違いない。
冬場鼻を詰まらせ致し方なく口で呼吸する子供に親は馬鹿に見られるといけないので口うるさく叱ったりしていた。少なくとも馬鹿に見られない所作を我が子に伝えようとしていたのだろう。今時は余り見かけられない光景があったのだ。馬鹿をお手本にした躾があった。

ばっかみたい!・ばっかじゃないの!ばかじゃあるまいし!バッカ〜バッカッ!・・・馬鹿と阿呆が無くなる日は無い。


ばーか。アレはかもめ!アホウドリじゃないとの指摘。カモメだって。。。。