堂守

AVRIL2008-10-02

春以来不在になった立ち寄り先のお堂の正面に頭の天辺に赤毛をあしらった変わった柄の猫が待っていた。近寄っても動じず、しゃがんで見据えるとまるで喋る様にぺちゃぺちゃと口を動かす。ひとしきり口上を述べ終わると数段の階段をゆっくり上り賽銭箱の脇に座ってまたぺちゃぺちゃ言う。境内を一巡して再度見ると日当たりのよい一角に慣れた風情でまどろんでいて水と餌の椀が置いてあり、今平らげた所のようであった。新堂守猫の着任であれば目出度いのだが。。秋晴れで一寸嬉しい日だった。