唐揚げ

鶏の唐揚げはどうしてこうも油撥ねをするのだろう。好物であるからよく作る。おそらく膠質の皮が起因していると思われるのだが。。
「油撥ねの火傷はね、直に治るし痕にもならないんだよ。」と台所を覗く私を後ろに庇いながら祖母はよく言ったものだが、それは少し正しい優しい嘘で、御蔭で料理をするようになって揚げ物を敬遠することはない。
揚げ上がって熱々のうちに大量の葱生姜(時にパセリや茗荷も)と僅かな大蒜の微塵に醤油と酢(隠しに梅酢とラー油)を加え混ぜ、馴染んで水気が出るまでおいておいたのを掛け回して完成。
祖母から料理はもとよりコツさえも教わった覚えは無い。ただ最近似て来たな姿までも、とつくづく思う。