晩夏

日付を見ればこの暑さもあと一息というところまで来たと思ってもよいのか、、とは言うものの本日も耐え難く暑い。せめて朝夕にまで篭る熱気からくらいそろそろ開放されたいと思う。満月は心地よく眺めたいな。
折角の秋になってのびないようにと特に考えてのことではないが、この夏はとろろ汁をよくやる。山芋とか大和芋とかでは強すぎて反って胃をいためたりするし痒くなることも少ないので長芋で拵えることが多い。
薬味はたっぷり用意する。立て塩でしんなりさせてよく搾った胡瓜に冥加、紫蘇、針生姜、煎ったゴマ、青海苔
当り鉢で只管擦る。卵を入れて擦る。少々強めに味をつけて冷ましておいた出汁を少しづつ加えながら更に擦る。よく擦ったとろろ汁ほど旨い。表面がクリームのような泡で覆われた汁に仕上がれば、麦を少し入れて硬めに炊いた飯はあっという間に片付いてしまう。鯵の開きと浅漬けの漬物くらいで大御馳走になる。