五島美術館「茶道具の精華」展示の入れ替えがあったので出かける。
好ましい茶碗の高台というのは意外なほど小さいというのを、のんこうや長次郎の作を見て改めて思った。しかし。。。
入れ替えで瀬戸黒茶碗、銘を武蔵坊というのが出品されていて、これは返さなければ見えないほど極端に高台が低く作られている。それが不思議な浮遊感を生んでいて魅了された。武蔵坊弁慶の名を配したのは、ごついとともいえるそのフォルムからなのだろうが、変わった高台のせいで置かれた面から数ミリ浮いて見えるのだ。手に持ってその重さを確かめてみたい誘惑に駆られる。よい茶碗というのは大概思ったより軽いものが多い。
