花祭

年中行事になってしまった。
甘茶をいただいて天気の話や世事の軽い話題をご住職とかわすだけなのだが落ち着く。今年は桜の満開と一緒になってさぞ訪ね人も多かろうかと思ったが、いつもの年とおんなじに三三五五のお参りが何とも好ましく、ゆっくりと流れる様な時が味わえたのだった。
満開の山桜の隣で樒の満開を初めて見た。金木犀の花付きのように葉裏にきっちり花を持つ。薄い黄色に緑が少々混じったような、誠に楚々とした珍しい花の満開を見ることができた。