面高美人

AVRIL2012-04-24

沢瀉オモダカと読む。面高とも書く。
正月の慈姑が台所の空き瓶の中で根を出したのは二か月ほど前のことだったか。水栽培したらどうなるだろうかなと思って水を張った小瓶に芽だけ出させて棚の奥の影になっているところに時々水を変えながら変化を見張っていた。するとあの美しいブルーグレイの色がどぎつい厭な緑色に変わった。それは毒々しい緑色で、どうなることかと引っ張り出しては眺めること二週間ほど経っただろうか、何の変化もなく、緑色があまりに不気味だったので腐っているのかもしれないと思い出していたら急に芽が伸び始め、予想とは全然違うところから根もでてきた。そのスピードが沈黙が長かった分異様に早く、対処に追われた。一つは蜂蜜の空き瓶へ、もう一つをかけた土鍋へ収め、そして芽出度く本葉が開いた。一応根付いたようだがこのシステムでどこまで対応できるか。。
慈姑オモダカ科の水生多年草なので沢瀉と葉の形はそっくりである。家紋にも図案化されるこの植物が好きで非常に美しい形の葉は図鑑で見るのとそっくりである。しばらくはうちのおもだかめをふきて・・・と
沢瀉の銀の花咲く夏が来て  蕗谷虹児:河童の子