春再び

樒の花が咲いているのを見て灌仏会が近いのだな、と思ってカレンダーを見るとまだ三週間はある。もうひと月を切ったというか。。
この花が樒の花であることを知ったのは最近のことではあるが、ずっと灌仏会の頃に見てきたことから釈尊の誕生を彩るにふさわしい花のイメージを持っている。なので、あと三週間咲き続けてくれるか心配なわけ。
夕刻、薄明りを残す空を見上げれば、桜の木の枝でははちきれそうに膨らんだ蕾のシルエットが、銀杜松の衣を脱いだばかりの白木蓮が、最早春真っ只中、百花繚乱の時節