異常はどっち

危険なサメが近海に沢山来襲していて危険だとか、電気クラゲが例年より早く異常に発生しているだとか、確かに論外に暑い日が続き、記録更新はなったかもしれないがニュースの報じる『異常』という言葉には違和感を感じる。
そもそも例年並みの雨量とか、台風の発生個数だとか、たかが数十年うちのデーターに過ぎないのに、然も我々の生存を脅かす自然が楯突いたかのような言いようは如何なものかと思ってしまう。都合の悪い環境に恐れ入る謙虚を忘れているかのようで腹立たしい。
八月に入れば海の遊びは控えよと我々の祖父母世代は云っていたように思う。土用波が立ち、海が荒れだし事故も増える。海月や鮫はそれを知らせる先触れなのではないかと思う。水の事故というのは単なる不注意もあるが人の慢心もあるような気がするし、得体の知れない力からの警告のような不思議を伴っているような気もする。毎年必ず選ばれたいけにえの様にさらわれる命が出るのが常の事だから、何者かの怒りを買わぬ前に水辺は水のものへ帰そうではないか。