『欲望』

この数週間というもの権力欲に目が眩んだ人間を気が気でない思いで見せつけられて結構な疲労をため込んだみたい。で朦朧としている。
どのメディアも細かいことをあげつらって小突き回すように一人の政治家を責め立てる。その世間も怖かった(まだ終わったわけでもないのだろうが)。



ミケランジェロ・アントニオーニの『Blowup』邦題「欲望」を思い出した。
原作フリオ・コルタサルの『悪魔の涎』を下敷きにミステリー態のストーリーはあるのだが、シュールな映画だ。真実を追って細部に踏み込んでいくほどに訳が分からなくなる。引き延ばされた写真の粒子が荒くなり元の画像が分からなくなるように

ゲストとして、ヤードバーズがライブハウスのシーンで出演した。ギタリストのジェフ・ベックジミー・ペイジが、ツイン・リードとして同バンドに参加していた時代の貴重な映像としても知られる。当初はザ・フーに出演が依頼されたが、監督のギターを壊して欲しいという要望にリーダーでギタリストのピート・タウンゼントは断ったという。完成した映画では、監督の要望通りジェフ・ベックがギターを壊す演技をしている。  

https://www.youtube.com/watch?v=jSJGEn4FDys&index=2&list=PLwc5l5VNizDmJzYcwKRpvcsgztVXuAstl
このシーンには今も心臓に応えるような恐怖を覚える。このところの風潮に近いものを感じたような気がして思い出したのかもしれない。
映画の出演を機に一時期のヤードバーズはライブでギターや機材壊しを盛んに行ったという話もある。悪魔の好物が其処に潜んでいたのではないか。。。暴力

https://youtu.be/2Xz1utzILj4