恵方巻

買い物に出ると何時にない人出で、更に人だかりまでできた一角がある。物見高いものだから押し合いへし合いの中に滑り込むとその先にあるのは太巻きの山。毎年のことだけどますます盛況のようだ。でも買わない。食べきる自信がないから
あれは関西の、さらに言えば船場あたりの商家の習わしなんだとおもう。春分の前の日というと昔の大晦日にあたり、商家は忙しいから立ったまま切らずの海苔巻きをほおばって食事を済ます、みたいな。それに縁起ごとをいろいろくっつけたんじゃないのかなって思ったりしている。 
富を繰り廻しよく千も万も掻きとるみたいな(正月には栗・煎餅・柿・饅頭 等々を縁起担いで食う風習があるって聞いたことがある)商家独特の風習を商売人の口車に乗って勤め人が喜んで購入する姿がいまだに馴染めぬ。
船場商人ってのは例えフェラーリに乗ってようがお店(たな)の手前で降りて、普段着に着替え店に出るもんだ。って船場コイサンだった人から聞いたことがある。なんだかな。。。弱い胃を抱えて遠吠え
嫌いじゃないんだよ。むしろ子供のころの夢。旨いものを独り占めにして心行くまで味わうっていう。みんな童心の夢を叶えたみたいな気がするもので沸いているのかもしれないね。