季節感の敵

夕食に一寸先走り気味な甘夏でお寿司を作る。
新玉ねぎなんかももう出ているが、辛さが立っていてまだあのやわらかで甘い食感には及ばない。及ばずともその姿は、歯を立てたくなるような瑞々しい色白の扁平で魅惑的だ。
今日は甘夏に手を出し、それを寿司にして食そうとしている。文句は言うまい。好物に弱いは仕方ない。たとい季節感の敵だとて