琺瑯

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としふると調理器具を買う機会は滅多にないものだが、最近二つの琺瑯製品を購入した。

一つは長年使いこんだミルクパンで、小人数分の飲み物を温めるのにも冷やすのにも重宝していたものである。それが内側に致命的な傷を負い欠片が飲み物に混入する危険な状態になってあきらめざるを得なくなり、まったく同じものを買った。

この季節は寝しなに調整した甘酒をお目座用に冷蔵庫の隅に入れて置き、一年中晩酌の老酒を手っ取り早く熱燗にしてくれる。中が鉄板で出来ているせいか、冷たいものも熱いものも、温度に深みがあるようで、必需品。

 

あともう一つは米の計量カップである。ずっと200㏄の正規1カップを使っていたのだが内心、米は一合で計るもんでしょう!とは思っていた。米本来の計量の単位である一合用計量カップをこの年にしてやっと手に入れたのだった。遅きに失すと言われそうではあるが今まで気に入るものがなかったから仕方ないではないか。と言いながら、毎日、弐合、今までより40㏄少なくなった米をホクホクしながら炊いているのではある。